四同舎(旧湯沢酒造会館)は、湯沢市内の酒造業各社が出資し設立された株式会社酒造会館の集会施設として、白井晟一の設計により、昭和34年(1959)、市街地に建設された。 外観は、鉄筋コンクリートを黒塗りの鋼板で包んだ柱と白タイル張りの壁、積雪に配慮した量感のある屋根に特徴がある。開口部には、格子状の装飾が付き、1、2階を通るように設けられた縦長の窓はスリット状で、外観にアクセントを与えている。玄関廻りの開口部は大きな一枚のガラス面で開放的である。内部は、エントランスホールの大きな吹き抜けの空間に階段があり、1階に集会場や事務室など8室、2階には会議場とギャラリーがある。会議場は、柱や梁がコンクリート打ち放し、壁・天井はラワン材の竪羽目板張りで、力強さと柔らかさの調和がとれた大空間となっている。 本県に所在する白井の設計による建造物として貴重である。
よみがな | しどうしゃ(きゅうゆざわしゅぞうかいかん) |
応募資格 | 国登録/建造物 |
登録年月日 | 平成31年3月29日 |
所在地 | 秋田県湯沢市前森一丁目 |
時代・年代 | 昭和34年(1959) |
概要 | 鉄筋コンクリート造2階建 金属板葺 建築面積273平方メートル |